労働相談事例(2024年度) |
2024/06/25 |
労働相談事例(2024年度)
洋裁洋品店に勤務するアルバイト店員からの相談
次回の契約更新時にスキルアップがされていなければ、契約更新しないといわれたとのこと。以前の相談時に、1年更新で5年以上勤務していたために「無期雇用転換」を申請するようアドバイスしましたが、その時は「うちにはその制度がない」と拒否されたことがあります。組合加入を勧めましたが検討中となっていました。正式に文書で無期雇用転換の申請を行うことを進めました。
パート労働者から、事業所内のハラスメントについての相談
同じ事業所の社員が上司のパワハラで出勤できなくなり、未払い賃金の問題などで相談に乗ってきたが、パワハラが他の労働者にも及んできている。基本的な労働者の権利について学習していきたい、という相談。新宿一般労組に加入し、区労連・新宿一般が実施している「TOYAMA講座」などで学習していくことになりました。
コロナで休業のエステサロンで休業補償の未払い
電話相談は、2021年8月にエステサロンにアルバイトで採用された直後、コロナで1ヵ月休業を余儀なくされたが、すべて口頭で行われたため、社長は「研修中」と主張し雇用関係を否定し、休業補償を支給しなかった。それ以降、様々な組織に相談したが解決に至っていないとのことでした。相談者はこれまで労働基準監督署、東京都労働局、地域ユニオンなどに相談に行き、解決の間際まで迫りながら、本人の誤解等で解決に至りませんでした。組合としては時系列で資料を整理して、労働基準監督署に「申告」し、正式に「受理」されるようアドバイスしました。
区内介護施設の労働者から事業所閉鎖問題について相談がありました。
1月に経営幹部が事業所に来て経営難を理由に3月末閉鎖を一方的に通告されたとのこと。但し、職場に労働組合があり、相談者も組合員であることから、事業所閉鎖は事前協議事項であり、組合を通じて説明を求めることを要求するようアドバイスしました。
得意先の役員からの暴行・セクハラに対する会社の対応から精神疾患を発症し療養機関が長期化しているとの相談。
Aさんは取引先社員から暴行・セクハラ行為を受けました。しかし、同席していた上司はその行為を見て見ぬふりをし、警察や検察官等の取り調べに対しても虚偽の証言をしました。刑事事件にまで発展したこの事案について、Aさんは会社として相手会社に対し説明・謝罪を求めてほしいと要求しましたが、それも行われていませんでした。会社の対応が適切になされなかったため、不安が増幅し、療養期間が長期化することになりました。12月に組合に加入し、団体交渉で解決を図るため、団体交渉を申し入れました。≪新宿一般労組組合員からの紹介≫
区内公務職場で働く指定管理者の事務職員から、施設内のハラスメントについて相談がありました。対応についてアドバイスをしていくことにしました。≪12・11集会にて≫
区内の歯科医院で、アルバイト3年勤務する労働者から、①休憩時間が取れない、②院長からパワハラを受けている、③年休がない、④社会保険も未加入。
どのように対処したらいいかとの相談。なお、退職すると院長に連絡をしたばかりです。
(対応)①休憩時間が取れない環境は問題だが、賃金が支払われているので追加の要求は難しい。②パワハラは証明するのが難しい。パワハラを証明するものがあるかを確認するも、無いとのこと。③年次有休休暇は、現在、2年分:23日あるので、買い取ってもらえるよう要求すること。④雇用保険については、ハローワークで対処できることを伝えたが、すでに、次の職場が決まっているとのことなので、必要ないと考えられる。≪労働相談ホットラインから≫
区内の労働者から、業務の変更に伴い、基本給を引き下げる提案を受けているがどうしたらよいかと相談がありました。
まず、基本給を引き下げる理由は何かを確認し、不当であれば、引き下げには応じられないし、雇用の継続も求めていることを、会社側に訴えてください。とアドバイスしました。