新宿区労連女性センター第31回定期大会&記念講演(11月29日) |
2023/12/05 |
11月29日(水)、新宿区労連女性センター第31回定期大会&記念講演を新宿コズミックセンター会議室で開催し、23名が参加しました。今回は、第1部は定期大会、第2部は誰でも参加できる記念講演という形式で実施しました。
第1部の定期大会では、はじめに新宿区労連伊藤之知議長の挨拶の後、佐藤洋子代表が1年間の経過報告、方針、役員体制を提案し、確認しました。
第2部の記念講演は「ジェンダー視点でジャニーズ問題を考えよう」と題して、講師の岸松江さん(東京法律事務所所属・憲法漫才「四谷姉妹」で活躍)にお話してもらいました。
故ジャニー喜多川氏による性加害が長年明るみにならなかったのは、加害者と被害者の力関係の差が告発を難しくしていたこと、またマスメディアの忖度により報道がされなかったことなどが挙げられています。
このように性加害を継続・容認した社会の特徴として、弱さをみせるなという「男らしさを競う文化」が横たわっており、スターになるという夢の実現のために、努力し勝ち続けなければならない、ジャニー氏の性加害に黙って耐えることが求められていました。 また、旧刑法で強姦罪の被害者は女性とされ、被害者に男性が含まれるようになったのは、2017年の刑法改正後の「強制性交罪」の新設からで、男性に対する性被害を軽視する風潮もありました。
ジェンダー平等と平和との関係について、核兵器の巨大な威力は「マッチョな男らしさ」と密接な関係があり、核兵器こそ最大の抑止である考えにつながっています。1979年に採択された女性差別撤廃条約前文「国の完全な発展、世界の福祉及び理想とする平和は、あらゆる分野において女性が男性と平等な条件で最大限に参加することを必要としている」を紹介しながら、最後に、2000年に決議された「女性・平和・安全保障」では、「女性を戦争の犠牲者だけではなく、紛争予防・解決の主体者としての役割を明記している」と話しをしめくくりました。